電書ちゃんねるBlog

電書ちゃんねるの管理人がたまに書くブログ

「電子書籍元年」から3年目に考えていること

ろす

いや~、しかしアレですなぁ。

電書ちゃん

ですなぁ。

ろす

2010年を「電子書籍元年」とすると、今年はもう「電子書籍3年」になるわけですなぁ。

電書ちゃん

ですなぁ。

ろす

そして日本では予想に違わず、官民それぞれに、地道な電子出版の環境整備が続いてるわけですねぇ。

電書ちゃん

あんたがご執心のEPUBは、3.0の仕様が出来上がって、一太郎 2012承みたいな制作ツールとか、Readiumみたいな閲覧環境も登場してきたわよね。これからの普及を担うのは、コンテンツ制作の専門家やソフトウェア開発の専門家みたいな人たちで、そのどちらでもないあんたなんかもうオワコンなのかもしれないわよ。今年はいったい何する気?

ろす

やっぱりEPUBは活動の中心であり続けるよ。「EPUBの話を聞かせて」ってリクエストはまだまだ頂くことがあるので、今後もお金貰えても貰えなくてもホイホイお伺いしますよ。あとEPUBがらみの会社の仕事とかもあることだしね。あと、3.0以降のEPUBの動向はあんまり注目されていないので、しっかり喰らいついていかなくちゃって思ってる。

ただねぇ、EPUBだけ頑張っても電子出版の環境整備としては十分じゃない気がするですよねぇ。

電書ちゃん

厭味ったらしい言い方ね。あたしあんたのそういうところが嫌い。

ろす

実はですねぇ、この間のHTML5とか勉強会のパネルディスカッションで僕は暴言吐いたんですよ。

「ソーシャルリーディングとかオサレなこと言ってるけど、日本の電子書籍のインフラはまだまだWeb1.0の段階だ」ってね。

電書ちゃん

ソーシャルリーディング頑張ってる人と電子出版サービス運営している人から殺されないといいわね。で、どの辺に文句があるわけ?

ろす

そりゃあ、コンテンツの入手経路についてですよ。

ねぇ、Kindle StoreやiBookstoreをモデルにしたのか、日本でも電子出版プラットフォームができたんだけど、正直そこのコンテンツは買って貰えてるのかなあ。

電書ちゃん

どうなのかしらね。少なくとも中の人が六本木で金髪美女と外車乗り回してブイブイいわせてたって話は聞かないわね。黎明期だから環境もコンテンツも少ないしまだまだこれからなんじゃないの。あんたはちゃんと買ってるの?

ろす

こういうことを僕が言うのもなんだけど、正直ほとんど買ってないねぇ。

オライリー本とか知り合いが直販してる本は買ったけど。

電書ちゃん

あんたには日本の電子出版産業を支える意思が微塵もないと、思われかねない発言よね。

ろす

でもダルいんですわ。どこのデジタル書店にどんなコンテンツがあるのか調べるのが。

おいらがデジタル書店の検索画面の前で孤独な消耗をつづけているあいだに、ある人は気の利いたライフハックを身に付けているかもしれない。またある人はニンテンドー3DS姉ヶ崎寧々とオフィシャルデートコースを巡りながらヘビーペッティングに励んでいるかもしれない。

電書ちゃん

昨年末にそんな意見を書いた記事が注目を集めてたわよね。

いっぱいブクマが付いてるところ見ると、共感する人が多かったのかも。

ろす

ここだけの話、僕が「日本の電子書籍のインフラはまだまだWeb1.0」って発言した時に、この記事も引き合いに出そうかと思ったんだけど、時間が押してたから止めたんだよね。そしたら後でこの記事書いた林さんが会場に来てることがわかって、ちょっと後悔したという…。

ここで言われてる出版物のIDは難しい問題なので置くとして、探しにくさについては、実はもうなんとかできそうな技術があるし、活用し始めてるところもある。

電書ちゃん

そ、それはどんな技術なの(棒)

ふう。長い前フリだったわね。さっさと進めなさい。

ろす

はい。OPDS (Open Publication Distribution System)の活用に僕は突破口を感じています。

オンラインカタログというか、デジタル出版物のためのAtomフィードというか、より自由なPodcastというか、そんな感じの技術です。

実は僕は昨年ある小さなイベントでOPDSに関するライトニングトークをやったこともあるし、電子出版関係者にはかなりの頻度でOPDSについて熱く語ってました。

既にOPDSの仕様を翻訳した@kzakzaさんや実際に達人出版会で運用している@takahashimさんといった素晴しい先達の活動を横目に見てウズウズしながらも、昨年はEPUBに専念せざるを得なかったんですね。

でも結局、今に至るまで、何故か日本ではフォーマットにばかり議論が集中しがちで、OPDSのような配信の仕組みはほとんど議論されなかったわけですよ。何なの? ネットでアクセスできる場所にコンテンツを置いておけば自然と読者が集まってくるとでも思ってるの? 「ほーむぺーじをつくればせかいじゅうのひとにぼくのぺーじをよんでもらえる」と思ってるインターネット普及期の入門者なみの無邪気さですよ。ホント何なの? バカなの? だからWeb1.0だってdisったんですよ。

電書ちゃん

はいはい、どうどう。

ろす

ガルルル…

電書ちゃん

OPDSについてちゃんと説明もしないで、一人で吠えてても痛いだけよ。

ろす

とにかく、僕は今年からOPDSの普及にも力を注いでゆくことに決めました。これが日本で電子出版の流通を担う、たった一つの冴えたやり方だと僕のゴーストが囁いているんで。これからは、いろんな場所で公私混同しまくってOPDSを連呼してゆくことを宣言します。この活動は僕がたった一人になったとしても続けてゆきます。

もし二年以内に日本の主要な電子出版サービスが、OPDSフィードを利用して保有するコンテンツの情報をネットの海に解き放つようになっていたら、僕の勝ちってことで。

電書ちゃん

「OPDSが普及したは俺のおかげだ」って言いたいんでしょ。気に入らないわ。すでにOPDSに取り組んでる先輩たちに失礼よ。

ろす

誰の貢献であれ、結果として普及してれば僕は満足よん。

電書ちゃん

で、あんたが負けた時はどうするのよ?

ろす

責任とって坊主になります。

電書ちゃん

あんた、最初から坊主頭じゃない。無責任ね。

ろす

この記事を読んでOPDSについて興味を持ってくれた人は、3/15に開かれるJEPAのセミナーにも来てくださいね~。

このセミナーでOPDSのプレゼンする予定です。

電書ちゃん

は、何? あたし延々とあんたのセミナーの宣伝に付き合わされてたわけ?

ろす

ちなみに、このプレゼンにはこの間みたいな電書ちゃんの登場は期待しないでください。

あれは一回限りのお祭りのつもりだったので。

電書ちゃん

……。

ろす

ん、もしかして電書ちゃん出番があるかもとちょっと期待してた?

がっかりしちゃった? がっかりしちゃったの?

電書ちゃん

う、うるさい!!

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