電書ちゃんねるBlog

電書ちゃんねるの管理人がたまに書くブログ

帰ってきたSigil ― プラグイン機構でワンチャンある?

しばらく活動が停滞していたEPUBオーサリンツールSigilだが、最近少しだけ開発が活発化しているようだ。新しく導入されたプラグイン機構を利用すればEPUB 3の出力もできる。

以前このブログでは次の記事でSigilの開発が行き詰まっていると伝えた。

ところが、2014年後半から開発が活発化してきたようだ。

開発体制

多忙な中、独力でSigilをメンテナンスしてきたJohn Schember氏はブログで、2014年8月頃にKevin Hendricks氏による協力を得られたことを明かしている。Kevin Hendricks氏は幾つかのバグ修正の他、Sigilにプラグインを追加するフレームワークの導入も進めている。

Making epub happen: Sigil Status Update

また、新たにSigilのウェブサイトも立ち上げられている。

リリース

Hendricks氏の協力もあってか、小規模なアップデートが随時行われている。内容はプラグイン機構の追加を除いてはバグフィックを中心としたものだ。EPUB 3への公式対応は未だに行われていない。

  • 2015/02/02 ver 0.8.4
  • 2015/01/16 ver 0.8.3
  • 2014/11/29 ver 0.8.2
  • 2014/10/12 ver 0.8.1
  • 2014/09/28 ver 0.8.0

プラグイン機構

新しく導入されたプラグイン機構によってユーザーは任意の機能を追加することができる。プラグインに使う言語は現在のところPythonしかサポートされていないが、他のプログラム言語にも対応する意向はあるようだ。プラグインMobileReadのフォーラムに投稿されることが多い。

もしかしたらSigilにEPUB 3を出力できるようにするプラグインもあるのでは?と思い調べてみたら早速見つかった。

epub3 output plugin for Sigil - MobileRead Forums

折角なので、これを例にプラグインの使い方を示す。上記のリンクからePub3-itizer_v022.zipというファイルをダウンロードしておくこと。なおこちら環境は以下のとおり。

手順

  1. メニューから Plugins -> Manage Plugins をクリック。次のウィンドウが立ち上がる。

    Preferencesウィンドウの画像

  2. 図の①。 Interpreters Path to Interpreter Executable のPython2.7の欄にPythonのパスを記述する。となりのAutoボタンを押すと/usr/bin/pythonが自動的に挿入される。特に環境をいじってなければこれでよいはずだ。

    パスはターミナルでwhich pythonを実行すれば確認できる。

  3. 図の②。Pluginsの項目の Add Plugin ボタンを押す。プラグインの場所を聞かれるので、前述の ePub3-itizer_v022.zipを選択する。

  4. このPluginはSigilで作成したEPUB 2をEPUB 3に変換するものだ。メニューから Plugins -> Output -> ePub3-itizer が選べるようになっているので、EPUBの作成が済んだら押してみよう。

  5. Plugin Runnerウィンドウの Startボタンを押すと変換処理が走る。変換が済むとEPUB 3の出力先を聞かれるので、 任意の値を入力する。

    Plugin Runnerウィンドウの画像

  6. 出力されたファイルを確認する。次の処理が行われているようだ。

    • パッケージ文書(content.opf)をEPUB 3のものに変換
    • ナビゲーション文書(nav.xhtml)の作成
    • コンテンツ文書(*.xhtml)のHTML5

ナビゲーション文書とは別にHTML目次が存在する場合、ナビゲーション文書をspineから除外してくれるあたり、思ったより賢い。

逆にナビゲーション文書をHTML目次として利用する場合、勝手にTable of Contentsという見出しが入ってしまう。日本人なら目次として欲しいところだが、それを修正するにはまたEPUBを編集する必要があるので本末転倒だ。コードが書ける人ならプラグインをカスタマイズするほうがマシだろう。

EPUB Validatorでチェックすると、NCXから外部DTD宣言を除外せよとのエラーが出た。元のSigilのNCXがこうなってるんだろうけど、詰めが甘い印象。

EPUB ValidatorではNCXにエラーあり

おわりに

当ブログでは、仕様に準拠したEPUB 3の作成ができないためSigilの利用を推奨してこなかったが、開発に活気が戻ってきたのは純粋に嬉しい出来事だ。プラグインのエコシステムがうまく回れば開発者の手の及ばないニーズに応えることができるかもしれない。


電書ちゃんが出て行ってしまったので、しばらくは僕のソロプレイが続きます。

Web・出版社・メタデータ。三者を巡るDPUB IGの報告書が興味深い

W3C Digital Publishing Interest Group(DPUB IG)のMetadata Task Forceでは既存のさまざまなメタデータ標準の調査と出版社へのインタビューを元に報告書を作成し、W3Cに提言を行っている。

今回も調べたことを雑にまとめたい。報告書はこちら。

DPUB IG Metadata Task Force Report

本稿執筆時点でのバージョンは2015年01月08日時点のもの。Web・出版社・メタデータを巡る現状と問題点を俯瞰的な視点から知ることができるので、興味がある人は目を通すとよいと思う。

DPUB IGについては、以前にこの記事の中で触れた。

Metadata Task Force

DPUB IGの中に結成されたMetadata Task Forceの目的は出版社がメタデータに抱える不都合の解決をW3Cが手助けできるようにすることだ。

メタデータの利用形態

出版社は3つの異なる方法でメタデータを使っている。

出版社が抱えるメタデータの「つらみ」(pain point)とは?

  • 粒度 出版物レベルではなく、コンテンツに任意の粒度でメタデータを関連付ける必要がある
  • 複雑さ 沢山の識別子やメタデータ語彙があり混乱する
  • 難しさ 非技術者がメタデータを提供できるシステム/ツールが少ない
  • 無益さ せっかく提供したメタデータがシステムの中で生かされていない

理解と実装の欠如が原因

報告書はこれらの問題を次の2つのカテゴリに分類できるとしている。

  • OWPを改良することで解決されるもの。
  • 理解と実装の欠如によるもの。(=OWPの既存の仕組みが出版社やサプライチェーンの中で使われていない)

調査の結果、Metadata Task Forceはほとんどの主要な問題は後者(理解と実装の欠如)に属するとした。

W3Cへの提言

これを踏まえ、Metadata Task ForceはW3Cに3つの提言を行っている。

  • 新しいメタデータ語彙を導入するのではなく既存の語彙の活用に注力すること
  • 出版社やそのパートナーが既存のOWPの仕組みを最大限に活用できるよう教育を行うこと
  • コンテンツに権利関係のメタデータを関連付けることを促進する作業を行うこと

出版社へのインタビュー

報告書にはMetadata Task Forceが調査のために出版社に行ったメタデータに関するインタビューの結果も掲載されている。興味深いのはメタデータへの態度が各分野の出版社ごとに異なる点だ。

  • 商業出版社はコンテンツの発見を重視している
  • 教育出版社は資産やコンテンツの管理の側面を重視している
  • 学術出版社はメタデータを「すでに解決済みの問題」と見なしている
  • 雑誌や報道を扱う出版社は権利関係のメタデータに注力している

おわりに

この報告書は付録も充実しており、さまざまなメタデータ語彙やフレームワークのリストは俯瞰的視野を手に入れる上で便利だ。提言に沿うならば、これらのメタデータは今後も使われ続けることになるだろう。気になるのはEPUB-WEBとの関係だが、EPUB-WEBのメタデータは分野ごとの拡張を許容するので、これら既存のメタデータを拡張として利用するシナリオは想定しているのではないだろうか。ただし識別子については新たなURNスキームを新設するようだが、別途記事を設けて触れたい。

EPUB-WEB ― 本とウェブとの境目をゼロにするビジョン

EPUB-WEBは今後の電子出版の方向性を示す重要な取り組みになるかもしれない。

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先日のエントリを書いた際に、少しだけ触れたEPUB-WEBについて、もう少し詳しく述べておくことにする。

Digital Publishing Interest Group(DPUB IG)

EPUB-WEBは昨年、Digital Publishing Interest Groupの活動の中で提唱されたビジョンだ。

EPUB-WEB

EPUB-WEBの概要を以下に述べる。

EPUB-WEBが取り組む領域

上述のホワイトペーパーではEPUB-WEBでは次のことに取り組むとしている。

ポータブル/オフライン文書の汎用的なアーカイブフォーマット

  • Zipコンテナの限界。
  • ストリーム可能なパッケージフォーマットPackaging on the Webを視野に入れている。

出版物の全体構造の取得

  • EPUBの目次やガイド、spineなどは大規模で複雑な出版物では重要だがシングルページの文書にとっては過剰。
  • EPUB-WEBではデフォルト値を定義することで、これらの情報オブジェクトを省略可能にするべき。

文書とフラグメント識別子

  • ポータブル文書のフォーマットにはHTTPアドレスがない。
  • 学術領域ではDOIやCROSSREFがURNリゾルバサービスを提供しているが、商業分野はそうなっていない。有償かつ登録手続きが必要なのも多様なユースケースにそぐわない。
  • フラグメント識別子EPUB-CFIは出版物内部の参照ができるが、オンラインとオフライン/ポータブルの状態の変化を扱えない。
  • EPUB-WEBは文書とフラグメントを識別できるURIスキームを定義するべき。

メタデータ、発見

  • EPUB-WEBはオンライン/オフラインに左右されない基本的なインラインのメタデータレコードの構文を定義しなければならない。
  • EPUB-WEBでは最小限の必須メタデータ語彙を定義するが、それ以上の語彙は各ドメインに委ねる。

スタイリング、レイアウト、ページ表現

  • Webのタイポグラフィやレイアウトは出版社の要求に応えられていないが、それぞれの問題はCSS WGの中で時間をかけて解決されてゆくだろう。
  • ページ表現のネイティブなサポートもEPUB-WEBの重要なコンポーネントになるだろう。

セキュリティとプライバシーのモデル

  • ウェブのセキュリティモデルのベースとなっている同一オリジンポリシーや「サイト」の概念がポータブル文書には適用されない。
  • EPUB-WEBはオンライン/オフラインに左右されないセキュリティとプライバシーモデルに取り組まなければならない。

プレゼンテーションの制御とパーソナライゼーション

  • EPUB-WEBはユーザーを起点としたプレゼンテーション制御の明確なフレームワークに取り組む必要がある。

ドメイン固有の制限や拡張のモデル

  • EPUB-WEBはコンテンツの制作と検証の対象となる「プロファイル」という概念に取り組む必要がある。
  • EPUB-WEBのプロファイルは「フィーチャーアドオン」という概念を導入して、元の出版物にリスクを与えずに拡張機能を使えるようにする必要がある。

おわりに

EPUB-WEBの取り組みには、電子出版に関わる人の多くが感じてきたさまざまな課題を凝縮されていると感じた。少なくとも僕は、ずっと解決を望んできた課題だ。それをWeb標準に沿った形で解決できるのならば、極めて理想的だと思える。特定の業界の標準化団体が進めるよりも遥かに筋がいい。日本語の情報はほとんどないが、今後も調べたことを随時メモしてゆきたい。

アクセス不足に電書ちゃん轟沈!? どうなるブラックサンダー!? 

これまでのあらすじ

時に西暦2015年、冴えない三流ブログのマスコットキャラクターとしてくすぶっていた電書ちゃんは、おやつへの不満をきっかけに日々の鬱憤が爆発。「あたしはあんたの操り人形じゃない」(言ってない)と管理人に反旗を翻し、独自のブログ「電書ちゃんねるプラス」を起ち上げる。これが世に名高い「1.15(イッテンイチゴ―)おやつ事変」である。

目先の小金に目が眩み「アフィリの波動」に目覚めた彼女は広告だらけの記事を毎日投稿して一儲けする算段。表現とコミュニケーションを司るヒロインにあるまじき路線変更は、賢明なる読者諸氏を大いに困惑させる。目標はブラックサンダーを毎月1箱買えるようになること。マスコットキャラクターの自立と尊厳をかけた戦いはこうして幕を明けた。


ろす はいどうもー☆ というわけで1月もそろそろ終わりに差し掛かって参りました。電書ちゃん元気でやってたかい?

電書ちゃん な、何? このバラエティ番組で体当たり企画やらされてる底辺お笑い芸人みたいな扱いは? てゆうかあんた前の記事で落ち込んだとか言ってたのに随分と明るいわね?

ろす 一晩寝たら大抵のことはどうでもよくなるね。では、この2週間の電書ちゃんの動きをダイジェストで追ってみましょう。どうぞ!

プレイバック

日刊電書ちゃん」というカテゴリで日々のニュースのまとめに雑なコメントを付けた記事を投稿する電書ちゃん。記事の半分くらいは自動生成したものっぽい。他にストアの日替わりセール記事なども投稿していたようだ。

開き直る電書ちゃん。しかし……

自信満々で挑んだAmazonアソシエイトの審査に落ち、当初の計画に大幅な狂いが生じ始める。

一旦広告を外し、挑発的な文言や日替わりセールの記事を削除。猫を被って再度審査を受ける。

……が、ダメ!!

以後、地道なコンテンツの蓄積に励みながら再起の牙を研ぐ電書ちゃんなのであった。


ろす いやー苦労してるみたいですねー。それでもちゃんとこの2週間毎日更新してるみたいじゃん。てっきり三日坊主で終わると思ってたから感心したよ。まあ自動生成記事なら誰だって更新できるわな。

電書ちゃん 失礼ね! 最初は徹底的に楽をするために全自動生成にする予定だったわ。でもそれじゃちゃんとした記事にならなくて、最近は丁寧にコメントを書いてるわよ。記事の並び順だって考えたりしてるし。だから今は手作り記事とそんなに変わらないわ。

ろす ふーんふーん。2週間続けてみた感想はどんな感じ?

電書ちゃん 楽して儲けるのって大変なのね

ろす ハイ名言キタコレ!! 矛盾してるwwww 意味わかんないwwwww では次は気になるブログのアクセス数を見てみましょうwwww

電書ちゃん なんなのこれ。公開処刑

アクセス状況

アクセスサマリー

本家電書ちゃんねるからのアクセス流入が多かった1/16を除外したアクセスのサマリー。毎日更新したにも関わらず一日あたりのセッション数は100を下回り低迷を続ける。

集客チャネル

注目すべきは集客チャネルの偏り。半数以上のアクセスはソーシャル頼み。とくに注目すべきは検索エンジンからの流入を表すOrganic Searchの低さ。記事のタイトルと内容が全然合ってないからだろう。


ろす まとめると、ほんの一部の知り合いしか見てないと。物好きな人も少しはいるもんだね。

電書ちゃん う、うるさいっ! あたしのブログの読者さんを馬鹿にするな!

こんなはずじゃ……折角いろんなところから厳選したニュースを集めているのに……。

ろす バイラルクソメディアとやってること変わらなくない?

電書ちゃん あたしの親切な解説コメントがついてる!

ろす 電子書籍のニュースを必要としてる人なんていないのでは?

電書ちゃん セルフパブリッシング界隈のマイナーな情報だって拾ってる!

ろす 毎日情報の洪水を浴びるようなライフスタイルの人と、作家さんではクラスタが重ならないのでは?

電書ちゃん ぬぬぬぬ……

ろす もっと有益なオリジナルコンテンツがないと毎日更新を続けてもずっとこんな感じじゃないのかなあ。

さーて最後はお待ちかね、収益情報をチェックしてみましょう!

で、幾ら稼げたの?

電書ちゃん これさ……本当に公表しなくちゃダメ?

ろす あれだけ大見得切ったんだぜ? そりゃ結果を知らせる義務があると思うね。

電書ちゃん あのね、アソシエイトの審査が通らなかったから、今の収入源はGoogle AdsenceとA8.netだけなの。あんまり言いたい数字じゃないのよね。

ろす そんなの分かってるよ。

電書ちゃん 笑ったりしない?

ろす 結果はどうであれ、電書ちゃんが真剣だったことに変わりはしないよ。それを笑ったりなんかするもんか。

電書ちゃん 絶対に?

ろす うん、絶対に。

電書ちゃん 2BT……。

ろす 2BT?

電書ちゃん 1BTはブラックサンダーが1個買えるかもしれないお値段だと思って。

ろす 2BTwwwww!!! あんだけ威勢のいいこと言っといてたったの2BTwwww 毎日せっせと更新して2BTwwww やべぇwwww ウケるwww お腹痛いwwww

電書ちゃん 笑われた!? あたしの努力が笑われた!!!

ろす 最高すぎるよ電書ちゃんwww 笑いの神に愛されてるよwww 

電書ちゃん 許さない!! あんた絶対に許さない!!!

これからどうしよう?

閑話休題

ろす さっきはごめんね。コンビニでブラックサンダー買ってきたよ。僕が立て替えといてあげるから。君が自分の手で稼いだおやつだ。あと僕の分も買ってきた。いっしょに食べながら話しあおうぜ。

電書ちゃん はあ、これが今のあたしのブログの価値ってことね。

ろす そんなの尺度のひとつにすぎないさ。自分のブログの価値は自分で決めるもんだよ。

電書ちゃん あたし気づいたことがあるの。お金を得ようとすると、サイトを修正したり、コンテンツの方向性を変えたり、いろいろ思い通りにできないことがでてきたわ。

ろす そうだね。多くの場合、お金には他人の意思が宿っている。その意思を受け入れないとお金を手に入れることはできないのかもしれないな。そして他人の意思に縛られすぎると、自分の自由を手放すことになってしまう。

電書ちゃん お金も言葉や本と同じ。人の意思を運ぶメディアってことなのね。

ろす うん。だから僕は働きたくないんだよ

電書ちゃん (今サラッと最低のこと言った!)

ろす 戻っておいでよ電書ちゃん。電書ちゃんねるプラスは閉鎖しよう。気ままに好きなことだけやって過ごすんだ。多くを望まなければ落胆することもない。それでいいじゃないか。

電書ちゃん それはできないわ。ここであんたに従ったら、あたしはあんたに負けたことになる。あたしがあたしであるために、いくら不自由でも止めるわけにはいかないのよ。

ろす (うわ、まだこの企画続くのかよ……)

電書ちゃん それにしてもこのブラックサンダーいつもより苦いわね。

ろす そっかあ? いつもと同じ味だぜ?

電書ちゃん ううん。苦いわ……苦い……。

有楽製菓 ブラックサンダー1本×20個

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HTML5 Conference 2015に参加したら落ち込んだ

これは前回のエントリで告知したHTML5 Conference 2015の感想文です。

電子出版部として「EPUB=Webと出版の融合、そしてHTML5&CSS3が変える本の世界」というセッションをやりました。村上真雄さん、松島智さん、僕の3名がそれぞれ発表をすることにしたんだけど、それぞれ関心のあり方微妙に違う。そこで「ウェブと本の狭間で悩んでみた」という共通のテーマを設定することにした。

  • ウェブと本どこが違うの?
  • どんな課題があるの?
  • 解決するとどんないいことがあるの?

というような内容をそれぞれの切り口で話すことに。

ウェブ技術で電子の本も紙の本も作れるように

村上さんは出版物の制作フローにウェブ技術を活用する話。vivliostyle.jsのデモが見たいよぉ。

つながる本 つながる人

僕の話は「つながること」をテーマにコンテンツのリンクや読書体験を通じたコミュニケーションの話。ややポエみがあります。

HTML5 Conference 2015 の壇上から

松島さんの発表はウェブ制作者がUIデザインを通じて読書体験を創り出すことの素晴らしさの話。こちらもポエミーですね。

そして最後にウェブとポータブル文書(EPUBなど)の境目をなくそうとする EPUB-WEB というビジョンがあることを紹介した。これは昨年のBinBでDPIGの関係者が行った講演が元になっている。僕の雑な日本語による概要はこちら

  • ツイートまとめ

  • 動画(僕は自分の映った動画を視ると死にたくなるという持病があるので視てない)

ルームE - HTML5 Conference - - YouTube

アウェイ気味の舞台ということもあり、ガラガラだったらどうしようと密かに不安だったが、後ろの席までそこそこ埋まっていたのでホッとした。見に来て頂いた方にお礼を申し上げたい。

そして素晴らしかったのが運営体制。特にスタッフさんたちがボランティアにもかかわらず見事な連携をされていたし、講演者のサポートも非常に助かった。深く感謝です。

セッションを終えて

終わったあと、なんか……気分が非常に落ち込んだ。今はそうでもないけど。

いろんな部屋で素晴らしい使命感と実力を持ったスピーカーの方たちによるレベルの高いセッションが行われていて、多くの人が熱心に話に耳を傾けていた。ものスゴイ熱気だった。つい数年前までHTMLのタグを10個くらいしか知らなかった僕には、半分くらいがついて行けない話だった。「ウェブってすげえなあ」と小学生並みの感想を抱いた。僕たちのテーマである電子出版、そりゃあウェブの世界のメインストリームから離れた場所にある自覚は当然あるのだけれど、あらゆるものを扱おうとするウェブの世界の中で、随分ちっぽけで古臭いものに感じられて落ち込んだ。

自分のした話が、電子出版物のアイデンティティを問うような内容だったせいもある。自分が考えている諸問題は、とっくにウェブが別の形で実現しているものと考えられはしないか? とか、本が本であることをやめれば解決するのではないか? とか、僕らが行こうとしている未来はどこにも繋がっていないのではないのか? とか。まあこれは僕の癖みたいなものだ。定期的に自分にとってクリティカルな問いかけをせずにはいられない。そんなわけで落ち込んだ。ちょっと泣きたいような気分になった。

でも電子出版の技術も誰かが必要としていたから生まれた技術であるし、それを今でも必要としている人たちがいる。そして僕たちが作ったささやかなソフトウェアを本当に喜んで使ってくれる人たちがいる。これは否定することのできない事実だ。だからこれからもそんな人たちが喜んでくれることをしよう。そう思ったら幾分メンタルが回復した。で、現在に至るわけです。

家の用事とかであんまり余裕がなくて長く滞在できなかったし、会いたいと思っていた人たちにすら満足に挨拶できなかったけれど、貴重な経験でした。関係者および参加者の皆さん、ありがとうございました。

俺氏 HTML5 Conference に出るっぽいです

ろすです。もう満席なんで集客目的で告知する意味はあんまりないんですがいちおう書いておきます。

来週末にあの有名なHTML5 Conferenceが今年も開催されるのですが、昨年末に設立された電子出版部として13:20 - 14:00にルームEでセッションやります。

電子出版部の部長は先日HTML5日本語コミュニティグループ共同議長に就任したVivliostyle村上真雄さん、副部長はBiB/iでお馴染みのSINAP松島智さん。僕はゲストという位置づけです。詳細は現在打ち合わせ中。他のセッションのスピーカーを見ると顔触れが豪華すぎて死にそうです。

申込み状況は定員1200名が早々に埋まり、現時点でキャンセル待ちが455名。とんでもない化け物イベントです……。

後日動画や発表資料がアップされる予定なので、今回参加できない人も見に行ってくださいね。

イベント名称 HTML5 Conference
主催 html5j
開催日時 2015年1月25日(日)10:00 ~ 19:00(受付開始 9:30)
募集人数 1,200名
対象者 Web開発者、Webデザイナー
会場 東京電機大学 千住キャンパス東京都足立区千住旭町5番
参加費 無料

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電書ちゃんと喧嘩ちう。

「明日から本気出す」と言い続けてはや5年目。

電書ちゃんが新しいブログを開設するようです

電書ちゃん なんかさあ、最近あたしのおやつショボくない?

ろす 居候の立場でよくそんなことが言えるね。ただでさえ苦しい我が家の家計を君のおやつ代は圧迫してるんだよ。だいたい電書ちゃんフォロワーさんからお菓子とかいろいろプレゼントして貰ってなかったっけ?

電書ちゃん あたしの食欲を甘く見ないで。まだブラックサンダーの備蓄はあるけど、いつなくなるのか不安で夜も眠れないわ。

どうしてこうなっちゃったの? 電子書籍市場は順調に拡大しているのにどうしてあたしたちの生活は苦しいの?

ろす くそっ! 俺と鈴木みそ、どこで差がついた? 

電子書籍で1000万円儲かる方法

電子書籍で1000万円儲かる方法

俺だっていろいろ頑張っているというのに!

でんでんコンバーター無料
でんでんエディター無料
でんでんランディングページ無料
EPUB 3とは何か?無料
でんでんランディングページ公式マニュアル結局書いていない
電書ちゃんねる年間10回くらい更新?
セミナー・原稿年間2〜3回くらい?(去年は控えめだった)

電書ちゃん あのね、ろすちゃん。ゼロは幾ら積み重なってもゼロなのよ。

ろす う、うん……知ってた。

実はさあ、僕はお金貰うとモチベーション下がるのね。責任も発生するしダルくない? 自分が好きなことを好きな時に好きなだけやるのが最高だし良い物を作れるはずだよ。

電書ちゃん ……この甲斐性なし(ボソッ)

ろす クッ。

電書ちゃん 臆病なクズじゃん。人として未熟なのよ、あんたは。

ろす いやいや身の程を弁えようよ。お金なんて分不相応なものに手を伸ばすのはやめとこうよ。今まで無欲でやってきたからこそ、いろんな人が味方してくれたんじゃないの?

電書ちゃん 嫌よ! あたしはもっとビッグになってウハウハしてチヤホヤされたいの。こんなところで終わるわけにはいかないのよ。

ろす うわ、ダルそう。あんまり付き合いたくない感じ。

電書ちゃん 決めた。あたしメディアを立ち上げるわ。内容の薄い記事を毎日掲載して本のアフィリエイトをペタペタ貼って、今月は何万PVとか自慢するの。

ろす 絶対世の中舐めてるよね。毎日更新することすら無理でしょ。きんどうとかいうダンボール野郎を見てみなよ。毎日フルタイムでPCに張り付いて商品チェックして記事書いて。

とてもじゃないけど常人が真似できるもんじゃないぜ。飽きっぽい電書ちゃんにできるとは思えないな。僕だって貴重な時間を使って毎日ブログ書くくらいなら勉強や開発とかやりたいし。

電書ちゃん でもあたしは自立したいのよ。

あんたたちからおやつ貰ってニコニコしてるだけなんて嫌。どんなに立派なことをしても、誰かの善意に縋ってしか生きられないとしたら、やっぱりどこか惨めだわ。

見てなさい。自分の食い扶持くらい自分で稼いでみせるわ。目標は毎月ブラックサンダーを一箱買えるようになること!

ろす (意外と堅実な目標だ。まあどうせすぐ飽きて挫折するんだろうけど、いい薬になるかもな。)

電書ちゃん もうはてなアカウントも取得したしブログも立ち上げたわ! さあガンガンいくわよ!

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ろす 生暖かく見守りたいけど、いろいろと不安だ。

有楽製菓 ブラックサンダー1本×20個

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センスの悪い意見には容赦なくツッコむよ。

口癖は「あたしあんたのそういうところが嫌い」

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